屋号を覚えるのに一苦労
田舎暮らしで苦労することは多くありますが、同じ苗字の方が多くいらっしゃるということもその一つです。
ご近所さんは遠い親戚が多く、自然と同じ苗字の方が増えるのです。
その問題を解決するために屋号で個人を特定することが当たり前なのです。
例えば、「佐藤さんに届けて」と親から頼まれても、「どこの佐藤さん」なのか分かりません。
そこで屋号が登場します。
この場合、「八百屋さんに届けて」と屋号で「どこの佐藤さんなのか」を分かるようにするのです。
屋号は現在の職業と関係ないことが多く、過去に「八百屋」であったことにより現在も同じ屋号で呼称されるのです。
更に厄介なのが屋号で個人が特定できない場合です。
その場合、私の地元では「いもじや」という単語が登場します。
「八百屋さんに届けて」と親に頼まれた場合、「八百屋さんってどこの家?」と聞き返すと、「下駄屋さんのいもじや!」と言われます。
「いもじや」とは分家を表す方言です。
屋号がわからないのに、更に屋号が登場し頭が混乱します。
この状況を解決するために私は「屋号地図」を作って、屋号を覚えました。
始めは屋号に困惑しましたが一度覚えてしまえば便利なものです。
屋号にまつわるエピソードは他にもあります。
機会があれば投稿させていただきます。