神殿遺跡のような地元の遺産
新発田市の東赤谷連続洞門(スノーシェッド)です。赤谷は明治、大正、昭和と鉱山開発され1980年後半に鉱山は閉鎖されました。
鉱山開発と加治川治水ダムの建設に伴い、1940年頃作られた洞門は80年経った現在も、その姿を残しています。
洞門の天井部は黒くなっていますが、蒸気機関が走った際に排出される煤の
汚れが残っているとのことです。
祖父母の時代は鉱山開発で村も活気ついており、赤谷地区は5000人を超える人口だったようで、劇場で映画も放映されていたそうです。現在の赤谷地区の人口は403名。人口が減っても歴史を感じることのできるものは残していきたいですね。
この洞門は新潟県道335号線にあり、村民は山菜採りに行くために通行する道路ですが、この神殿遺跡のような雰囲気が魅力的ということでドライブや写真撮影に訪れる方も多くいます。
先日、洞門を通った際に柱の陰から紫色の髪をした女性が姿を見せました。驚き、車を停車させ確認してみると、レイヤーの方が写真を撮っておられました。写真を撮られる方やレイヤーの方は交通事故に十分注意し、この遺産を満喫していただきたいです。
山小屋(倉庫)を掃除していたら、鉱山開発で使用されていたダイナマイトの
保管箱を発見しました。昭和30年~昭和40年頃に作成された物だと
思います。
ダイナマイトには用途に応じて爆速、圧縮量、猛度が違うものを選びます。
薬種は松、桐、桜、1号竹~3号竹、梅 等があり、
この箱は3号竹の薬種を使ったダイナマイトが入っていたようです。
退職と芋ほり
最近忙しく、投稿する余裕が無かったのですが、退職し余裕が出来たので久しぶりに投稿します。
秋晴れで涼しかったので、サツマイモを掘ることにしました。
祖父母が孫に掘らせたいという理由で、サツマイモを植えたとのこと・・・
芋を植える為に、わざわざ砂地を作ったようで孫をおもう気持ちに感謝です。
孫の笑顔がみれて祖父母も「芋を植えた甲斐があった。」と
喜んでいました。
楽しく笑う子供と、その笑顔をみて喜ぶ祖父母を見て改めて
感じたことは、子供にしてみれば頼もしい父親であり、親からすれば
大切な子供で愛おしい孫の父であるということです。
こんな至極当たり前のことを思い出させてくれた芋ほりでした。
ホタルを見に行った翌日、水害に見舞われました
ホタルを見に行った翌日、水害に見舞われました。
消防団に所属しているので招集が掛かり、川を見にいってみると
なかなかの増水っぷり。
避難指示も発令されて緊迫した状況になりましたが、大きな被害もなく乗り切ることができ、避難指示も6時間後に解除されました。
地盤が低い場所や風が強い場所は、地域の方が熟知しております。
田舎や山に移住される際は地域の方に水害や風害、雪害の状況を確認してから引っ越し場所を決定してください。
写真の川は同じ場所から撮影した写真です。
川岸の木が茶色くなっておりますが、そこまで水が上がりました。
ホタルを見て、責任と特権の行使を考える
先週、ホタルを見てきました。
前のブログで蛍が見られなかった話をしましたが、ご近所様にホタルが出たことを教えていただき、ホタル見物ができました。
前回の場所から200メートルほど離れた場所に生息していました。
前回の場所は一昨年までは生息していたのですが、今年は一匹も飛んでいませんでした。ホタルがいなくなった理由は、カワニナが居なくなったからです。
近年の豪雨の影響でカワニナが生息していた小川が決壊しそうになりました。
決壊を防ぐための措置が小川をU字溝にすることでした。
U字溝のおかげで決壊せずに安全に生活することが可能になり、安定した水量が確保できることで農作物の収量も確保できました。
ただ、コンクリート製のU字溝にはコケや有機物が付着しにくく、それらを食べて生育するカワニナが生息できなくなりました。
ホタルの幼虫はカワニナを餌にします。カワニナが居なくなればホタルの幼虫も成長できなくなります。
生態系を維持することも大切ですが、安全に生活することも大切です。特に少子高齢化が進む田舎は、災害が起きた時に迅速な対応がとれず、被害が拡大する可能性もあります。また、半自給自足で生活しているため、農作物の収量減少は生活に直接かかわる大きな問題になります。
ホタルをみて「この生態系を保存しなければならない。」と思う反面、「安全に生活することも考えなければ」と考えがまとまりません。
しかし、「生態系の保存」と「安全な生活」を両立させることが出来るのは、その土地に住む人々の責任であり特権です。
私もその責任を感じながら特権を行使していきたいと思います。
閉校になった小学校付近に蛍がいます
夏至の夜に蛍を見にきました・・・が、まだ早かったようで一匹もいませんでした。
蛍の住処は私が卒業した小学校付近。
過疎化、少子化の影響で閉校になった小学校ですが、今は少年育成センターとして利用されています。
私が六年生の時の全校児童数は44名で六年生は私と女の子1名で計2名。
5年生の時に複式学級になり、5年生なのに国語と算数以外の授業は6年生と一緒に受けていました。
もちろんテストも5年生の時に6年生のテストをおこないます。
問題文に習っていない漢字が出てきたら、先生に質問して問題を解いた記憶があります。
今では閉校になった小学校を4校併合させ、新しい小学校が設立されています。
大学進学をきっかけに地元を離れて就職する若者がほとんどです。地元での経済活動はジリ貧状態であるから仕方のないことではありますが、このまま過疎化が進み消えていく集落なのかな・・・と寂しくなります。
私がブログやインスタを始めた理由の一つに山暮らしの現実を見てもらい、それでも移住したい方がいるのであれば長く移住して欲しいという願いがあります。
素敵な田舎暮らし、山暮らしを想像して移住したが、思っていたのと違うという話を良く聞きます。
山暮らしや田舎暮らしは素敵な部分も多くあります。
素敵な情報は私以外の素敵なブロガーやインスタグラマーが発信してくれます。
なので、私はできる限りリアルな情報を発信していきたいと考えております。リアルな情報であるからこそ、耳障りの悪い情報もあると思います。
それも含めてブログを読んでいただけるとありがたいです。
※見切れてますが、写真の右に小学校があります。
バタンキョって何?
バタンキョ(巴旦杏)
庭のバタンキョ(巴旦杏)です。
バタンキョは日本スモモのことで、プラムとも言います。
(西洋スモモはプルーン)
だったら、「スモモ」とか「プラム」と言えば良いのですが、私の地元ではバタンキョと言います。
スモモを方言でバタンキョというのですが、「東北地方でバタンキョ、バタンキョウ」、「関西地方でハランキョ、ハランキョウ」と呼ぶことが多いようです。
バタンキョは水分が多く栄養素が少なく感じられますが、葉酸と食物繊維が豊富です。
妊婦さんと赤ちゃんに重要な葉酸
これは、ゼンマイの記事でも投稿しましたが、妊娠初期に葉酸欠乏症になると、胎児の神経系の発達に異常をきたす可能性があります。
妊娠初期は妊娠していることに気付きにくく、葉酸不足になりやすくなります。
また、葉酸は赤血球のもとになる赤芽球の生成に関わるため、貧血予防に必要な成分でもあります。
食物繊維で腸内環境改善
バタンキョは食物繊維が豊富な果物で、可食部100g中に水溶性食物繊維が0.4g、不溶性食物繊維が1.2g含まれています。
食物繊維は消化酵素では分解されにくく、消化管内の微生物で分解されます。
(消化されないと言われていましたが、若干は消化されカロリーになると考えられている)
なので、腸内環境を整えることに必要な成分です。
水溶性食物繊維の働き
・血糖値上昇の抑制
・血中コレステロールの低下
・便秘予防、解消
・高血圧の予防
不溶性食物繊維の働き
・便秘予防、解消
・大腸がんの予防
以上のように良いことが多くありますが、ソルビトールも含まれているので、過剰摂取になると下痢になる可能性があります。一日の摂取上限を5個くらいにした方が良いです。
また、バタンキョは和歌や古事記にも出てくる古来の食物です。
古事記のイザナギがイザナミの追手から逃げる際に出てきた桃は、バタンキョなのではないかと勝手に考察しております。
ザックリ黄泉の国話
自分が生んだ火の神が原因で死?に黄泉の国に行ってしまったイザナミ・・・
そのイザナミを愛していた夫・イザナギは黄泉の国にイザナミを迎えにいきます。
イザナミに再会を果たしたイザナギは、「まだ国作りが終わっていないので黄泉の国から帰ろうよ」と懇願します。
イザナミはイザナギに、「私は黄泉の国の食物を食べてしまったので帰れません。」と言いましたが、イザナギが懇願するので「では黄泉の神に頼んで来ますので私が戻るまでこちらでお待ちください。」と席を外してしまいます。
イザナギは待ちましたが、なかなか戻らないイザナミを心配になり、イザナミの様子を見に行ってしまいます。
そこで見たイザナミは昔のイザナミとは別人のように醜い姿になっていました。
それに驚いたイザナギは黄泉の国から走って逃げることにしました。
が、醜い姿を見られたイザナミはイザナギを捕まえるために追手を差し向けます。
追手のヨモツシコメから逃げるイザナギ。
ヨモツシコメに追いつかれそうになった時に葡萄を投げて、ヨモツシコメが葡萄を食べているうちに逃げますが、すぐに追いつかれます。
そこで今度は筍を投げて、筍を食べているうちに逃げます。
しかし、ヨモツシコメは一飛びで4,000キロを走ることのできる俊足の持ちぬし。
また追いつかれそうになるイザナギは桃を3個投げました。
するとヨモツシコメは何故か引き返していきます。
最後はイザナミに追われますが、なんとか黄泉の国から脱することが出来た・・・
というお話です。
ここに出てくる「3個の桃」ですが、この時代に白桃のような桃があったと考えにくく、バタンキョだったのでないかと考えられます。
桃は中国から入ってきたもので、不老長寿を司る女神である西王母が、桃園を管理していたことから、桃には不老長寿の力があると言われておりました。
もちろんバタンキョに不老長寿の力はありませんが、そんなことを考えながらバタンキョを食べると、いつも違う味わいになるかもしれません。
朴葉蒸しと地ビールで乾杯
前回投稿した朴葉と越後もち豚で包み蒸しにしました。
味付けはシンプルに塩のみ。
本当は川魚を使うが多いのですが、面倒だったのでスーパーで購入した豚ロースにしました。
酒はエチゴビール。麦芽の香りが鮮明でコクがありながらも、まろやかでもある美味い地ビールです。
朴葉は香りが強いので、お酒のチョイスにも気を付けます。
今回は我ながら良い選択をしました。
余った朴葉は湯がいて冷凍にするのか、乾燥させて保存させることが一般的です。
私は軽く蒸してから冷凍にしています。
湯がくより蒸した方が香りを残せるので蒸しています。
あまり蒸すと香りが飛ぶので3分位蒸しています。
朴葉味噌や朴葉を直接火にかける場合は乾燥させたものを使います。
乾燥させると火に強くなります。
そろそろ虫のつき始める頃ですので、早めに収穫をおすすめします。